トランシーバーといえば、子供の頃に買ってもらったよという人も居ることでしょう。
片手で操作でき、話すときはスイッチを押しながらマイクに向かって話をし、話終わったらボタンを離して相手の声が聞こえるまで待つ・・。
こうした遊びって、結構楽しかったという人は多いと思います。
こうした仕組みは、私達がビジネスで使用しているトランシーバーなどと大きな差はありません。
その通信範囲が広範囲になったというだけの話です。
トランシーバーは、一般的には「トランシーバー=無線機」という認知がされていると思いますが、まさにその通りともいえることですね。
主に物流や流通関係のトラックなどの貨物車の中に据え付けられていたり、工事現場などで、現場監督なんかが片手でトランシーバーを操作し、支持を与えているというイメージが強いことだと思います。
そういったトランシーバのイメージはもちろん正解なのですが、厳密に言うと受信と送信を行う回路が一体となっているものをトランシーバーというのだそうで、こうしたハンディ型のトランシーバーは元より、車載型や固定の無線機も、こうした回路を搭載しているものに関しては、「トランシーバー」と総称することが出来るということになります。
トランシーバーと称される無線機・通信機器は、非常に多いものとなっています。
例えば、特定省電力無線機などが挙げられます。
この特定省電力無線機は、免許や資格などが一切不要の無線機であり、一般的にトランシーバー(ハンディ型)を利用したものです。
通信範囲が狭いという弱点はあるものの、ある局所的なエリアで使用するには十分なものなので、特にイベントや、駐車場などの整理といった用途に利用されます。
また、個人としても、グループで、自動車数台で行く旅行の間、車両間の通信や、海や山などでの連絡網として利用することができます。
また、ビジネスに特化したトランシーバーでいえば、世界的な無線機・トランシーバーのメーカーであるモトローラ社による開発の”NEXNET”ネクスネットなどもあります。
こちらは、通常はトランシーバー同士の通信がメインとなる業務用無線システムとは違い、ネクスネットによる無線エリア構築がされているもので、コチラを利用すると、トランシーバー同士の通信をネクスネットエリアで行う事により、遠距離に向けた無線通信を可能にしています。
いわば、携帯電話と業務用無線通信の中間のサービスですね。
無線機は、私達の通信を行う範囲をものすごく広範囲に広げるキッカケとなった通信方法のことです。
この無線機とは反対に、現在でも主力の通信手段である有線による通信に比べると、まだまだ伝送する情報に対するコストや、安定度などは有線に道を譲る格好となりますが、無線通信技術は日々進化しており、例えば携帯電話などに例えると(携帯電話も厳密に言えば立派な「無線機」)その通信速度や安定性は固定電話に匹敵するようになってきました。
また、無線機自体も、デジタル方式に移行することにより、秘匿性や、通史の安定性などが確保されるようになり、様々な分野で現在においても需要はまだまだ高いままです。
詳しくは無線機について。を参照してください。
主に小型のトランシーバーなどと、頭にかぶったり、耳に挟む形で利用する、スピーカーとマイクが一体化されているヘッドセットを接続したものが、このインカムと呼ばれるものです。
こうしたインカムの性能が発揮されるのは、両手が使えない場合に特に多く、イベント会場・スーパー・モータースポーツなどの分野で特に利用されることが多いとされています。その手軽さから、インカムに対する利便性の評価は高いものと思われます。
詳しくは、インカムについて。を参照してください。
最終更新日:2019/6/25
最終更新日:2022/12/12